LOVE SONG
成田は行こうとして、振り返り、

「曲、書けそうな気がしてきたからさ、詞の方、宜しく頼むぜ」

と、ニコッと笑ってからレジへと歩いて行った。

「…」

成田の後ろ姿をぼーっと見ていた中里だったが、ふと我に返り、溶けたチョコレートパフェを完食してから、店を出た。

「よしっ。気合い入った」

中里は姿勢良く歩いて事務所へ戻った。
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