LOVE SONG
「さぁ、詳しい事は聞いてないが、メンバーがお前の企画書を気に入ったってプロデューサーが言ってたぞ」
「…」
「お前、いつから、そんなに企画書書くの上手くなったんだ?」
春木はからかい気味に中里を見て言った。
「おっしゃる通り、企画書書くの下手くそですから、企画書は出してません」
「ん?じゃ、何出したんだ」
不可解そうな春木。
「自分のプロフィールです」
「なんだ、それ」
「提出までに時間もなかったし、『CityNoize』の事あんまりわかんないんで、とりあえず、向かうにこっちの事を知ってもらった方が早いんじゃないかなぁなんて思って、ははっ!」
「なんちゅうやっちゃ。…で、どんな事書いたんだ?」
春木はすっかり呆れ顔で中里に聞いた。
「好きな歌手は『Be-Cool』ですって」
「…」
しゃあしゃあと答える中里に、春木はすっかり言葉を無くして目をパチパチしながら中里を見つめた。
中里は自分の席に戻ると、白いA4の紙に太いマジックで、
歌・CityNoize
作詞・中里哀華
と、力強く書いた。
中里は、マジックの蓋を閉め、紙を両手で持ち上げ、ニタニタし始めた。そしていきなり、
「ちょっと、散歩してきます!」
と、事務所から走って出て行ってしまった。
「…」
その行動に事務所の人間全員、目を点にして中里の後ろ姿を見送った。
「…」
「お前、いつから、そんなに企画書書くの上手くなったんだ?」
春木はからかい気味に中里を見て言った。
「おっしゃる通り、企画書書くの下手くそですから、企画書は出してません」
「ん?じゃ、何出したんだ」
不可解そうな春木。
「自分のプロフィールです」
「なんだ、それ」
「提出までに時間もなかったし、『CityNoize』の事あんまりわかんないんで、とりあえず、向かうにこっちの事を知ってもらった方が早いんじゃないかなぁなんて思って、ははっ!」
「なんちゅうやっちゃ。…で、どんな事書いたんだ?」
春木はすっかり呆れ顔で中里に聞いた。
「好きな歌手は『Be-Cool』ですって」
「…」
しゃあしゃあと答える中里に、春木はすっかり言葉を無くして目をパチパチしながら中里を見つめた。
中里は自分の席に戻ると、白いA4の紙に太いマジックで、
歌・CityNoize
作詞・中里哀華
と、力強く書いた。
中里は、マジックの蓋を閉め、紙を両手で持ち上げ、ニタニタし始めた。そしていきなり、
「ちょっと、散歩してきます!」
と、事務所から走って出て行ってしまった。
「…」
その行動に事務所の人間全員、目を点にして中里の後ろ姿を見送った。