LOVE SONG
不破は一口水を飲むと、少しリラックスした様子で話しだした。

「昨日、直子から聞いて驚いたよ、中里の友達だったんだってな」

「私もびっくりした。まさか、不破さんが言ってたお見合い相手が直子だったなんて」

「友人代表の挨拶、宜しく頼むな」

「いいの?」

「ああ」

「私と付き合ってた事、言った?」

「いや、言ってない。もちろん、付き合ってた子がいたって事は話したことあるよ。24の男だったら、それくらい誰だってあるだろ」
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