LOVE SONG
「どうだった、CityNoizeは?」

「はい、まぁ、意外に普通な感じ…」

「ああ、気のいい奴らだろ。どうだ?書けそうか?」

「はい。頑張ります」

「宜しく頼むよ。曲が出来次第、そっちに回すから」

「はい。じゃ、私も今日は、これで失礼します」

「ああ、お疲れ様」

「お疲れ様でした」

中里は事務所を後にした。

「こんなあたしに『愛』の詞を書けなんて…。失恋の詞ばっかりになりそう。けど、前迫くんに見破られちゃった。そんなわかりやすい顔してたかなぁ」

なんて、中里はぶつぶつ言いながら春木の事務所に戻った。
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