LOVE SONG
「全曲メンバーでっていうのは、次のアルバムがいいと思ってるんだ」

4人とも、

『えっ?』

という顔でプロデューサーを見た。
そんな中、冷静に切れ長の目がクールな

岡林 秀一(オカバヤシ シュウイチ)
が尋ねた。

「実力不足って事ですか?」

「いや、そういう訳じゃないんだ。ん〜。前回のアルバムでは、何曲か詞や曲に携わってもらって、確かに好評だった」

プロデューサーの言い聞かせるような話し方に、4人はじっと目を見て頷いた。

「だがな。このまま、この勢いで全曲書くってことになると、なんて言うかなぁ」

プロデューサーは4人の顔を順番に見ながら言葉を探した。


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