LOVE SONG
驚く中里を無視して岡林の声は流れ続けた。

『どう?いい曲でしょ?なかなか気に入ったのが出来なくて、やっと出来た曲なんだ。中里さんも気合い入れて書いてよね。出来上がったら、一緒にお茶しようよ、ね。他のメンバーも、もうすぐ出来るみたいだから、俺のは、他の奴とごっちゃになんないうちに仕上げてよね?それじゃ、頑張って。岡林秀一でした』

「…」

呆然とパソコンを見つめていた中里の顔は、じわ〜っとにやけてきた。
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