LOVE SONG
「直子、いいってよ」

中里に続いて直子も楽屋に入った。

「紹介します。井上直子です」

「はじめまして。井上です。すみません、お疲れのところ、お邪魔しちゃって」

直子はニコッと、笑ってから頭を下げた。

直子の挨拶を見届けてから、中里は鞄から紙を取り出した。

「岡林くんの詞が出来たのを直接渡したくて、持って来たの」

「そうだと思ったんだ」

岡林はワクワクした表情で中里から紙を受け取った。
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