LOVE SONG
岡林は詞を目でサーッと追った後、軽く歌ってみた。

「いいーじゃんっ」

と、前迫。

「うん。いいよ、これ」

岡林は嬉しそうな顔で中里を見た。

「良かった。気に入ってもらえた?」

「ああ、バッチリ」

岡林は中里にVサインをしてみせた。
それを見て中里はほっとして笑みをもらした。

「ここんとこが凄い気に入ったな」

と、岡林が紙を指差しながら、中里と、話しはじめると、

「アルバムの曲ですか?」

と、直子が成田に話しかけた。
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