LOVE SONG
「けど、あたしのせいで成田くんが直子の良さを素直に認めてくれないのは悔しい…」

そう言って、中里はチョコレートパフェを再び食べはじめた。

「…確かに、あんたのせいだよ」

成田はやけになって食べ進める中里をじっと見て呟いた。その声で中里は、手を止めて成田を見ると、真顔で見つめる成田の顔にドキッとしてしまった。

「確かに、あの子は顔も可愛かったし、どっかの誰かと違って、素直そうだったし、いい子だったよ」

「…」
< 99 / 212 >

この作品をシェア

pagetop