BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
「おい、待て、調合の時ぐらいは読者は止めろ!」
「……」
ライナスは止めようとするが、ユウキは未だ本を読みながら作業を続ける。
「ぜってぇ飲まねぇからな………」
適当とも言える分量で薬を作るのを見て、ライナスはそう呟きこっそり逃げ出そうとするが…
「キャハハハッ♪」
「ぅぐっ……!」
ピンクの髪をした女の子、ミリィがライナスの腹の上に飛び乗り暴れ出した…
何だこいつと押し退けようと試みるが、ミリィの膝が鳩尾に入りベッドにうなだれてしまう…
そんなライナスの頬を掴み抓ったり引っ張ったりしていると、いつの間に受け取ったのかユウキが調合した薬を無理やり口に含ませた…
「ん”ぅぅ!!」
ドロッとした液体が口内に侵入し吐き出そうとするが、ミリィが口を押さえ無理やり飲み込ませようとする…
抵抗するが彼女の力は予想以上に強く…
ライナスは顔を青ざめながら薬を飲み込み、白目をむいてベッドに倒れたのだった…
薬をしまうと本のページを捲るユウキに、ライナスの腹の上に乗ったまま悪戯をするミリィ。
メイは注射器を高々と持ち上げ再びライナスを襲おうとし、ダンは眉根を下げそれを必死に止めている。
そんな騒がしい中、体を痙攣させるライナスは何も知らずに気を失ったのだった…