BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
*Third* : ~自らの使命…~
背の高い木々が立ち並ぶ中…
そこは、昼間だと言うのに闇が占領していた…
その闇の中、ある人物が何者かと話している…
闇のせいで、顔は見えない…
しかし、影からして、少年のようだ。
何者かと話しているようだが、そこには彼1人しかいない…
誰と話しているのか…
少年は声を発する…
「命を。」
何者かに命令を受ける少年…
暗闇に向かって話す…
【あの女を、殺せ。】
「女…」
暗闇から聞こえる声…
【わかったな、アスカ。】
アスカ…
そう呼ばれた少年…
「承知しました。ヴェイン様。」
アスカは、口元を釣り上げ、答える…
短い髪…
丸い目…
丁寧な口調…
彼は、アスカ…
シュウを助けた……
仲間であるはずの…
アスカは身を翻し、闇の中へと消えた…
命令を実行する為に…