BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

 「こんな事が、ありえるのか…?」

レオンは変わる事のない結果に、目を向けながら、カナメに問う。

その問いに、画面を睨みつけながら、カナメは答える…


 「ありえる訳ない……人間とDRAGONよ……一体化するなんて…」


そう、ルリの体と、DRAGONの命が、1つになっていたのだ…

体の一部のように…


 「どうにか手段は?」

 「無理です…例え、無理やり切り離した所で、どちらかが、命を……」


 「落とす可能性は、ルリの方が高いわ…」

 「クッ…」

唇を噛み、拳を握り締める…



ルリからDRAGONの命を切り離せば、ルリの命が危ない…

しかし、そのままにしていれば、DRAGONは再び暴れ出すだろう…



ルリの命を救うか…

この世の全ての人々を救うか…



2つの選択肢…



1つの命と、計り知れない多くの命…

どちらを選ぶかは、決まっている…



残酷な、結果…


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