BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
助からないのか…
どちらかの命を犠牲にしなければならないのか…
幼い少女の命を…
そんな…
悔しがる3人…
そんな3人の様子など知らず、何者かが報告を入れる。
ー「報告ですぅ。ルイとライナスとマリンが、旅に出るそうですぅ。」ー
部屋の端に置いてある画面に、女性の姿が映った。
垂れ目の、前髪を長く伸ばし、横に分けた女性…ミズハ。
ミズハの報告を受け、レオンはいつもの表情でミズハに訊く。
この真実は、まだ、他の者達には言えない…
例え、ルリ本人だとしても…
心配をかける訳にはいかないのだ…
「旅に?」
ー「はいぃ。何か、主を招集するとかでぇ。」ー
人差し指を顎につけながら、思い出すように言うミズハ。
「招集…」
「そうか…」
ー「それではぁ…」ー
何か可笑しいとは思いつつも、ミズハは報告を終え、画面から姿を消した…
旅に出る…
主の招集に…
シュウ、お前だったらどうする…?
仲間の命を犠牲にしてでも、この世を救いたいか…?
それとも、他の方法を探すか…?
お前のDRAGONの命…
俺には決められない…
どうする…?
シュウ…