BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
集団へと向かって行ったライナスは、走るスピードを落とす事もなく、人差し指を胸の前に組む…
そして…
「『心を和ます清き水……悪き魂救い給え!……第一の攻……爆水!!』」
水の呪文…
この魔法は、ライナス自身が言った通り、低級魔法である。
(注:彼は、低級魔法しか使えないという訳ではありません。)
その魔法が、敵に効くのだろうか…?
ライナスは、呪文を唱えると、組んでいた指をヘイトゥリッド・サロウへと向け、右に振り払う…
すると…
【ググァァァアァァー…!】
苦しみ出すヘイトゥリッド・サロウの集団…
ヘイトゥリッド・サロウの体から、水か溢れ出したのだ。
バァァアァーン!
溢れ出したかと思うと、爆発する。
体が水の塊になり、何体ものヘイトゥリッド・サロウが水しぶきを上げ、消えていく…
いとも簡単に、ヘイトゥリッド・サロウの集団を倒していった…
そこから正反対の場所で戦うマリン。
敵の攻撃を交わし、相手の懐に入ると、物凄い一撃を与える。
その一撃により、ヘイトゥリッド・サロウは倒れ、消えていく…
2人のヘイトゥリッド・サロウに挟まれたマリン…
前方の敵の攻撃を交わす。
そして…
「ヤァッ!」
片足を高々と上げ、振り下ろす…
かかと落としだ…
ドォォオォーン!
その攻撃をまともに受けた敵は、地面にめり込み、首の骨を折り、消えた…
しかし、背後からもう1体の敵が襲いかかる…
不意打ちの攻撃…
このままでは…
が…
「ソリャァッ!」
背後から襲う敵の腕を掴み、背負い投げ…
バァァアァーン!
背後の敵を、地面へと叩きつけたのだ。
ヘイトゥリッド・サロウは、地面でバラバラになり、消えた…