BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

集団へと向かって行ったライナスは、走るスピードを落とす事もなく、人差し指を胸の前に組む…


そして…

 「『心を和ます清き水……悪き魂救い給え!……第一の攻……爆水!!』」

水の呪文…

この魔法は、ライナス自身が言った通り、低級魔法である。


(注:彼は、低級魔法しか使えないという訳ではありません。)


その魔法が、敵に効くのだろうか…?


ライナスは、呪文を唱えると、組んでいた指をヘイトゥリッド・サロウへと向け、右に振り払う…

すると…


 【ググァァァアァァー…!】

苦しみ出すヘイトゥリッド・サロウの集団…


ヘイトゥリッド・サロウの体から、水か溢れ出したのだ。


     バァァアァーン!

溢れ出したかと思うと、爆発する。


体が水の塊になり、何体ものヘイトゥリッド・サロウが水しぶきを上げ、消えていく…

いとも簡単に、ヘイトゥリッド・サロウの集団を倒していった…




そこから正反対の場所で戦うマリン。


敵の攻撃を交わし、相手の懐に入ると、物凄い一撃を与える。

その一撃により、ヘイトゥリッド・サロウは倒れ、消えていく…



2人のヘイトゥリッド・サロウに挟まれたマリン…


前方の敵の攻撃を交わす。

そして…

 「ヤァッ!」



片足を高々と上げ、振り下ろす…
かかと落としだ…


    ドォォオォーン!


その攻撃をまともに受けた敵は、地面にめり込み、首の骨を折り、消えた…


しかし、背後からもう1体の敵が襲いかかる…


不意打ちの攻撃…

このままでは…


が…


 「ソリャァッ!」

背後から襲う敵の腕を掴み、背負い投げ…


バァァアァーン!

背後の敵を、地面へと叩きつけたのだ。


ヘイトゥリッド・サロウは、地面でバラバラになり、消えた…


< 88 / 397 >

この作品をシェア

pagetop