BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
一部始終を見ていたシュウ…
この2人は、強い…
あの、素早い身のこなしよう…
洗練された、技術…
そして、何よりも、物凄い、力強さ…
2人の戦闘を見ていると…
「!」
バサァァッ!
背後で倒れるヘイトゥリッド・サロウ斬られたように、真っ二つになり、消えた。
背後で気配を感じ取ったシュウは、剣の柄に手を伸ばし、素早く斬りかかったのだ…
それが引き金となり、シュウも戦いに参戦する。
いつの間にか、周りを囲まれていたシュウ。
「…フンッ…」
微かに笑い、剣を構える。
一斉に襲いかかるヘイトゥリッド・サロウ。
標的目掛けて突っ込んでくる。
グサッ…!
ザクッ…!
シュウはまず、右の敵の腹を斬り、続いて前方の敵を斬る。
【アァァアァー!】
仲間が斬られ、ヘイトゥリッド・サロウは雄叫びを上げ、シュウに殴りかかる。
背後からの攻撃…
その攻撃を、高く宙へと跳び、敵の背後に着地して交わす。
降り立つと共に、敵を上から斬り落とす。
【グッ…】
どんどん数が消えていく敵の数…
シュウは、剣の経験などないはずだ。
しかし、素晴らしすぎる剣裁き…
それは、初心者とは思わせない…
敵を圧倒し、踏み込む隙を見せない…
彼の剣裁きは、戦う毎に、強くなって行く…
彼に傷を付ける事など、ヘイトゥリッド・サロウ、彼等には不可能である…
3人の華麗な戦闘を見つめるサラとアスカ…
アスカは、ライナスとマリンには目もくれず、力を付けていくシュウだけを、鋭い瞳で見つめていた…