BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

 「!レオン!」

ブザーの鳴る、点滅する画像…

その画像を見つめ、叫ぶ男性…

キーボードを叩き、画像を整理する…


 「?どうした。」

奥の部屋にいたレオン。

異常に気づき、男性の元へと歩み寄る…


 「シュウ達が…」

 「?……!!」

画面を見つめるレオン…

彼は画面を見、何が起こっているのか理解すると、目を見開いた…


男性の口から出されたシュウの名前…

目を見開くレオンの姿…


どうしたの…?

何が起こったというの…?


ルリは、隙間から、画面に表示される情報を見つめた…


 「……!」

その画面に表示されていたもの…

それは、地図のようなもの…

その地図には、オレンジ色に光る、3つの丸い物質…

シュウ達を表すものだろう…

そして、その近くにある、2つの黒い光…

これは、敵を表す物質…

闇の、者…

シュウ達3人の周りには、無数の小さな赤い点…

人々の憎しみ、悲しみの塊…
ヘイトゥリッド・サロウ…

その小さな点の数は、時間が経つ度に数を消している…

シュウ達が、戦っているのだ…



 「敵は2人…しかし、ヘイトゥリッド・サロウが大勢…」

 「…ヘイトゥリッド・サロウは大丈夫だろうが……2人とは…」

機器を扱う男性は、その手を止める事なく、話す…

その傍でレオンは、画面上の物質を見つめ、眉間に皺を寄せ、腕を組み、右手の親指を顎に添えて、言った…


確かに、シュウ達を囲むヘイトゥリッド・サロウは、シュウ達の身に危険を及ぼす事はないだろう…

しかし、その傍に佇む2つの闇の者の姿…

今の3人には、闇の者にかなう力など持っていない…


このままでは…


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