一人こっくりさん
『こっくりさんかしら……?』

 優の母も、やった事はないがこっくりさんは何となく知っていた。

 画面をじっと見つめていると、開けっ放しの窓から突風が入ってきた。

 ビュオッ……

『きゃ……』

 少し驚いてしまった。
 しかしその直後、さらに驚く事が起こった。


 マウスに触れてもいないのに、画面上のカーソルが動きだしたのだ。

『…………!!!』

 体が動かない。

 画面に目が釘付けになる。

 カーソルは文字を次々に指していく。


【し】



【ね】

      【死ね】



『いやあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』




 あーあ、死んじゃった。
 こっくりさんが怒ってる時に入ってくるから……

 運が悪かったね。

 クスッ
 
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