一人こっくりさん
“何か”は
セーラー服みたいな白い服に、短パンを履いていて、薄紫色の短い髪が特徴的だった。
パッと見、男なのか女なのか分からない。
“何か”は俺が想像していたものとは大きく違い、どこにでも居そうな子供に見えた。
「誰だよ……?」
見た目は普通、むしろ愛くるしい程だったが、油断はしなかった。
『チイラ』
“何か”……いや、チイラは答えた。
変な名前だな。
……ってそうじゃなくて!!
「母さんをどこにやったかって聞いてんだよ!!」
するとチイラは少しムッとして言った。
『僕は知らない。こっくりさんに聞けば?』
本当に知らないのか?
チイラは少し疑わしかったが、今のとこ害は無さそうなので放っておこう。
問題は、こっくりさんの方だ。
俺はパソコンを見た。
今朝までと同じ鳥居の……
ん?
「背景が黒くなってる……、文字も赤いな」
何故だ?
……………
考えても拉致があかない。
「……おい、チイラとかいう奴」
『“とかいう奴”は余計』
はいはい。
「なんでこれ背景とか文字の色変わってるんだ?」
ダメ元で聞いてみたが、意外な答えが返ってきた。
『こっくりさんが怒ったから』
セーラー服みたいな白い服に、短パンを履いていて、薄紫色の短い髪が特徴的だった。
パッと見、男なのか女なのか分からない。
“何か”は俺が想像していたものとは大きく違い、どこにでも居そうな子供に見えた。
「誰だよ……?」
見た目は普通、むしろ愛くるしい程だったが、油断はしなかった。
『チイラ』
“何か”……いや、チイラは答えた。
変な名前だな。
……ってそうじゃなくて!!
「母さんをどこにやったかって聞いてんだよ!!」
するとチイラは少しムッとして言った。
『僕は知らない。こっくりさんに聞けば?』
本当に知らないのか?
チイラは少し疑わしかったが、今のとこ害は無さそうなので放っておこう。
問題は、こっくりさんの方だ。
俺はパソコンを見た。
今朝までと同じ鳥居の……
ん?
「背景が黒くなってる……、文字も赤いな」
何故だ?
……………
考えても拉致があかない。
「……おい、チイラとかいう奴」
『“とかいう奴”は余計』
はいはい。
「なんでこれ背景とか文字の色変わってるんだ?」
ダメ元で聞いてみたが、意外な答えが返ってきた。
『こっくりさんが怒ったから』