ショコラ~恋なんてあり得ない~
「えっと。じゃなくて。何が出てくるか分かんないって感じ。ほら、詩子さん見た目とギャップがあるから」
「あ、そ、そう」
びっくりした。
可愛いなんてあんまり言われたことない。
綺麗だねって言われるより、嬉しいかも。
イヤだ、何だかドキドキしてきちゃう。
「詩子さんっぽいフラッペ。楽しみにしてる」
頭の後ろをかく宗司さんもどことなく頬が赤い。
照れてるのかな。
そんなこと言われたら、期待しちゃうじゃないの。
「うん。頑張ってはみる。でもマサには……」
勝てる気がしない。
学校にいた時だって、マサはいつも一番に課題をクリアしてた。
「競いたくないの?」
「は?」
宗司さんから出てきた言葉の意味が分からない。