ショコラ~恋なんてあり得ない~
普段二日酔いになる事なんて無いのに。
酔って走るもんじゃないわね。
もう一度ベッドに横になって、目覚ましを準備する。
シャワー浴びなきゃ臭いから、出勤の一時間半前には起きたい。
なによ、大して寝れないわね。洗濯でもしてる方が気がまぎれるかも。
そう思ったけど、体はかなりだるい。
店で倒れるようじゃそれこそまずいから、やっぱり寝た方がいいか。
朝日の入り込む部屋に、響くのは雀のさえずり。
いかにも朝の躍動的な空気の中、ゆっくりと目を閉じる。
宗司さん。
穏やかに笑う彼の姿を、思い出す。
もう来ないかしら。
あたし、あれだけ好き勝手言っちゃったし。
ゲボ吐いちゃうとかって、あり得ないことしてるし。
そう言えばあれの始末って誰かしたのかな。
後で片づけに行かなきゃ。
ああもう。何だか色々面倒くさい。
必死に眠ろうとしていたのに。
結局は頭の中でぐるぐる考えているうちに、目覚ましが鳴り出してしまった。
今日という日は最悪かもしれない、なんて思いながら、あたしは休みたいと訴える体を無理矢理に起こした。