恋物語
ある日、いつものように公園で3人で遊んでいると

いきなり真奈美が百合の腕を掴み、地面に叩きつけた。

「真奈美!?」

百合は地面に叩きつけられた腰をさすりながら真奈美の名前を呼んだ。

「ごめん。こうするしかない…。」

真奈美が小声で呟いた。

加奈達は悲しそうな顔をしていた。

「なに…?」

百合は何がなんだか分からず、ぼーっとしていた。

すると真奈美は大声で怒鳴った



「流先輩がお前のこと犯したいってさ!!別にいいでしょ?処女じゃないんだからさぁっ!!」

真奈美は吐き捨てるように言った。

その言葉は、百合に突き刺さった。

「あたしは……」

その先は言えなかった。

百合は処女。

真奈美はそれを知っている。

きっと真奈美は先輩に協力しろと言われているのだろう。

私がここで下手なこと言ったら、真奈美…いや加奈も優もただじゃおかないだろう。

百合は何も言わなかった。

黙り込む百合にしびれを切らしたように、真奈美は「ちょっと来い」と言って百合の腕を掴み、公園のトイレに連れ込んだ。

トイレの中は、真奈美と百合だけ。

真奈美は悲しそうな顔で百合を見た。

「なんでホントのこと言わねぇんだよっ!!」

百合は

「ホントのこと言ったら何か変わるっ!?真奈美達がボコされるだけじゃんっ!!!」

真奈美は黙り込み、そして言った。

「初は好きな人がいいに決まってる…だから断ったんだけど……」

真奈美は悲しそうに言った。

そんな悲しい顔しないでよ……。

「あたし…真奈美が好き」

気づいたらそう言っていた。

真奈美は百合を見て

「嘘だ」

そう言った。
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