言葉の鏡
2人は後ろに来て私の近くの補助席に座った。

すると陽也さんが私に話し掛けてきた。

「この前の双子ちゃんの片割れだぁ!名前は?」

「梨月波です。よろしくです。陽さんと同じ松本ですょ。」
と答えた。
陽也は
「松本なんだぁ!高校はどこなの?」
とすぐ聞いた。

私は
「S学館ですよ。」
と答えた。
陽也は驚きながら
「まぢで!後輩じゃん!なぁ、カイ。梨月波ちゃん俺の後輩だってょ!」
とカイに話し掛けてた。
「マジ!世間て狭いなぁ。あっ!ナツちゃん、俺はカイよろしくねぇ!」

カイは子どもの様な笑顔で私に話し掛けた。

私は心臓が止まるかとほんとに思った。

「ナツです。よろしくです。」
照れる気持ちを必死でかくして話した。
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