colorful
悠華と行動を共にし始めるのは、
一時間目から。
今日も悠華は、一時間目の移動教室の時には、
ちゃっかりとあたしの隣にいた。
「ねぇ…知ってる?
香奈子って陸の事好きなんだって!!」
そうやって軽い調子で話し出した割には、
あたしにしっかりと、
誰にもいっちゃダメ、と釘を刺した。
あたしはこの調子なら、
みんなにいいふらしてるんだろうな、
と思ったけど口には出さなかった。
―なんとなく、合わない。
悠華と話す度、いつも思う。
明るくて、社交的で、友達の多い悠華と比べ、
あたしは普通の中学生。
友達は多い方じゃないし、
あたしと悠華は、正反対。
それに、悠華との関係も、
上辺だけだった。
一時間目から。
今日も悠華は、一時間目の移動教室の時には、
ちゃっかりとあたしの隣にいた。
「ねぇ…知ってる?
香奈子って陸の事好きなんだって!!」
そうやって軽い調子で話し出した割には、
あたしにしっかりと、
誰にもいっちゃダメ、と釘を刺した。
あたしはこの調子なら、
みんなにいいふらしてるんだろうな、
と思ったけど口には出さなかった。
―なんとなく、合わない。
悠華と話す度、いつも思う。
明るくて、社交的で、友達の多い悠華と比べ、
あたしは普通の中学生。
友達は多い方じゃないし、
あたしと悠華は、正反対。
それに、悠華との関係も、
上辺だけだった。