colorful
2章:GLAY
「結、聞いてる??」
「聞いてるッ!」
聞いていなかった事を悟られないように、
必死で悠華の話していたことを思い出す。
「えと、加奈子ちゃんが陸の事、
好きって話だよね?」
「そうそう」
そしてまた、悠華が語り出す。
本当は好きになったキッカケなんて、
どうでもいい。
でも悠華に悪く思われたくなくて、
適当に相づちを打ちながら、
聞いているフリをした。
あたしはあの日から、
人に明るく接する事に努めた。
どんな嫌な事でも笑顔で引き受ける。
笑顔で、その場を盛り上げる。
悠華には、明るくなったね、
そう言われて、
努力が報われてる気がした。
だからもっともっと、
悠華に好かれるようにと頑張った。
それがあたしの、ベール。
あたしの、嘘。
「聞いてるッ!」
聞いていなかった事を悟られないように、
必死で悠華の話していたことを思い出す。
「えと、加奈子ちゃんが陸の事、
好きって話だよね?」
「そうそう」
そしてまた、悠華が語り出す。
本当は好きになったキッカケなんて、
どうでもいい。
でも悠華に悪く思われたくなくて、
適当に相づちを打ちながら、
聞いているフリをした。
あたしはあの日から、
人に明るく接する事に努めた。
どんな嫌な事でも笑顔で引き受ける。
笑顔で、その場を盛り上げる。
悠華には、明るくなったね、
そう言われて、
努力が報われてる気がした。
だからもっともっと、
悠華に好かれるようにと頑張った。
それがあたしの、ベール。
あたしの、嘘。