届かぬ気持ち



6月26日。


理科の時間。


アイツ、イラついてんな。どーしたんだ?メールで聞けばいいか。


なんでだろ、だんだんアイツの事が気になりはじめてきた。


―――夜―――


[こんばんわー☆今日も機嫌悪かったねー]


[そう?別に今日は普通だったと思うよ(^^)


まー時たまムカついたけど…]


[なにに対して?]


[なにがってが~…(^_^;)


ん~理科の時とか超ムカついた!!


ま~でもずっとムカついてたわけじゃないよ!!その一瞬!!笑


ま~よくあるから慣れといて!!それと気にせんで話しかけてね(*´∇`*)♪]


めんどくせー奴だなぁ~。


ちょっと演技してみるか。


[だって、めっちゃ緊張するんだもん!!] 爆笑))どんな反応かな?


[そんな俺と話すぐらいでどんだけ緊張してんねん!!爆笑))


<おっ!!ノリッコミ!!>


も~んじゃ俺が絶対火曜日話しかけてやるからな!!覚えとけ☆


<えっ!?!?>


ってか今日の朝喋ろうかなって思ったら居ないんだもん!


2B行ってたでしょ?]


[あー、確かに2B行ってました…すいません…]


ってなんで謝ってんの?私?


てか、コイツ好きな奴とか居んのか?←なんでそこ?!


[てかさー、笹木って好きな人とか居んの?]


[俺は居ないよ!今はバスケに専念するって感じ!それしか頭にないから!!


んじゃ勉強しなきゃいけんから火曜日ねっ


美沙も勉強しないといけなくて大変だけどがんばってねっ☆


んじゃおやすみ~☆]


…やっぱりコイツ、オカマ?!


***
ねぇ、君はなんて私に話しかけようとしたの?
私があの時、教室に居たら、
今の二人の関係は少しでも変わっていたのかな?
***


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