愛し人〜aishibito〜
『キャッ』



「久美子…」






背後から雅也の声が聞こえる。
吐息がかかる。






『やっ…』



「こっち向けよ」



『!!』






久美子はこの状態が
自分じゃよく分からず
だけど心臓の鼓動が早くなって
顔が真っ赤になって
全身が熱くなりそうになってた。



そんな顔を見られたくないと
必死に顔をベッドに埋めている
久美子を無理矢理
雅也の方に向けさせたのだ。
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