愛し人〜aishibito〜
数日後の金曜日。
その日は両親がいない。
父親は相変わらず仕事が忙しくて中々帰れず泊まり込み。
母親は前々から決まっていた
同窓会で朝から出掛けて翌日の夜にならないと帰って来なく
家には久美子だけが残っていた。



夕方帰宅して自分の部屋に入るとすぐに自分の部屋に行き
着替えもせずベッドに横になり
しばらく久美子は
ぼんやり天井を見上げていたと思っていたら時間が過ぎていき
知らぬ間に眠ってしまっていた。



しばらく経った頃
携帯のすぐに切れてしまった
着信で起こされて目が覚めた。



『あっ外が暗い…いつの間に寝ちゃってた。そうだ電話誰だろ』



すぐに携帯をスクールバッグから取り出して確認すると
相手は雅也だった。



『!』



なぜすぐ切れたのか
不思議に思った久美子だったが
すぐに雅也に電話を掛けていた。
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