愛し人〜aishibito〜
久美子が言いながら隣を見ると
雅也は首を横に傾けながら
久美子にキスした。






「嘘でキスなんかするかよ」



『!』






心臓が停まるくらい久美子は
驚きを隠せないでいると
雅也は更に言う。






「俺の気持ち知ってた?」



『し、知るわけないじゃん。マシャ…いつもガキ扱いして……それにいつも久美ちゃんなんかよりずっと大人な綺麗な彼女連れてたし子供からかっても損するよ?』






意外過ぎる言葉に
久美子は下を向きながら答える。
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