愛し人〜aishibito〜
「待てよ。久美子」



『!』



「何泣いてんだよ」



『泣いてないもん。目にゴミが入って…』



「強がってさ」






振り向いた瞬間に
雅也が久美子の事を抱き締めて
そのままキスをした。



『!!』






少し強引にされたキス
だがすぐに唇を離した雅也は
間近で見つめながら更に言う。






「やっぱり恭也なんかに渡せないんだけど」



『!!』
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