夕陽
千花の
左手の薬指から
ユビワが消えた
それは
クラス全体に広まった
千花は
クラスの中でも
ダントツに可愛かった
狙っていた男子は
数少なくない
千花は
付き合っていた時間を
取り戻すように
たくさんの男子と
遊ぶようになった
あたしは
心配になったが
千花は
相変わらず
真山とのことを
応援してくれた
千花に
不安を感じていたけど
あたしといるときは
いつもの明るい笑顔を
見せてくれた