夕陽


もぉすぐ
春なのに

空気はまだ
冷たかった



ケータイを開くと
あさこからの
メールや着信がたくさんきていた



真山からも
メールがきていた


真山のメールをひらく



¨具合でも悪いのか?
平井も心配してたし
連絡くれよ¨




あさこが心配してるから
真山もメールくれたの?



真山自身は
あたしのことなんて
どうでも
いいんだ



あたしたちが
別れたあの日



真山から
気になってる子を
聞いて


あさこだったら
いいかなって
思った



けど、他の誰でもない
あさこ
だったからこそ


許せなくなった



1番の親友が



1番愛した人と



両思いだった





あさこが
真山のとなりで
笑うたび



あさこを憎む
あたしが
心の中を


支配していく





学校になんか
行きたくない



このままだと
あたし



あさこに
何かして
しまいそうだから



だから
このまま


2人の顔を見ずに



自分自身を
心を


保っていこう



そう決めたのに



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