幕末女剣士~新選組~


「最近、隊士の人数が
多いですよね……」

のんびりと縁側で

山南さんと話す。

こんなときは平和でいいな

って思う。

「そうですね。ですが……
また増えますからね…」

そうなのだ。

実は江戸に入隊希望の人が

いるらしく今、近藤さんと

平助が江戸に出張中なんだ。

「あの山南さん、その入隊希望の
人ってどんな人なんですか?」

「あぁ…伊藤甲子太郎という
人で…彼は私や平助と
元同志だったんです。」

「伊藤甲子太郎…」

「はい。彼は腕もたちますし
論説も優れた人なんですよ」

「へ、へぇ~~」

そうだ……

どうして気がつかなかった

んだろう…………。

伊藤甲子太郎…………

彼は――――――――

「お美穂さん?どうしました?」

「あ、いえ……そういえば
山南さん、最近よく遊郭に
行ってますけど誰か好きな人
でも出来たんですか?」

「えっ!?どうして知ってるんです!?」

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