幕末女剣士~新選組~
「お~い美穂!!
ちょっと来てくれ!!!!」
「あっ山南さんすいません。
しんぱっちゃんに呼ばれてるんで」
「えぇ、では後ほど。」
山南さんに一礼して
その場を離れた。
――――――――
「しんぱっちゃんどうしたの?」
「あぁ…実は町の行こうと
思ってよ……」
「それで?」
「ついてきてくれねぇか?」
なんでアタシなんだろう?
まぁその疑問は置いといて…
「別にいいよ!」
「ありがとよ」
「じゃあ準備するから
ちょっと待ってて」
そう言って部屋へ戻る。
「んーどれを着ようかな……」
水色の着物、黄色の着物……
だけどやっぱりこれにしよ!!
たまには口紅でもしようかな。
アタシが選んだのはピンクに近い
色の着物……
前に平助と町に行ったときに
買ったものだった。
髪も綺麗に結って紅をさした。
非番の日くらいしか
オシャレは出来ないから
こんなときは凄く
気合いが入ってしまう。