幕末女剣士~新選組~
其の弐
それから数日後、
平助が彼を連れて帰ってきた。
「平助が帰って来ましたよ」
「えっ?もう門に……?」
「はい。」
「ありがとうございます
沖田さん!!!」
アタシはもうダッシュで
門に向かった。
門の前には人だかりが
出来ている。
その人だかりを掻き分けて
前に進む。
「平助!!!」
姿が見えるとすぐに叫んで
平助に抱きついた。
「ちょっ!///美穂……?///」
「……よかった…」
「えっ?」
そっと平助から離れる。
少し泣いちゃったから
手の甲で涙をぬぐう。
「……おかえり」
「うん…ただいま」
「おい、お前ら!いい加減にしろ」
土方さんの呆れた声が
飛んできてはっとした。
…皆がいる前でなんてことを!
はっ恥ずかしい……
「ごめん平助///」
「う、うん…」