幕末女剣士~新選組~


お酒をお猪口に並々まで注ぐ。

「ありがとうございます」

「ん?珍しいじゃねぇか
総司が呑むなんて」

「あっ土方さん……」

「私だってたまには
呑みたくなるんですよ。」

「ふぅん…あ、美穂
山南さんが呼んでんぞ。」

「山南さんが……?」

なんだろう?

とりあえず山南さんの

ところに向かった。

「どうしました?山南さん」

「あぁすみませんね突然
呼んだりして…」

「いえ……それで?」

「明里に貴女の事を話したら
会って話したいと言いまして」

すると山南さんの隣から

ヒョコッと綺麗な人が出てきた。

「堪忍な。どうしても
アンタと話したかったんよ…」

「あっ気にしないでください。
アタシも話してみたかったんです!」

「ほんま?ありがとう!
改めてましてウチが明里いいます」

優雅に一礼されるとなんだか

恐縮してしまう。

「あっ北条美穂です」

「よろしゅうなお美穂さん」

「そんなに固く言わないで
ください!美穂でいいですよ!」

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