幕末女剣士~新選組~
「行ったな……」
アタシはほっと胸を撫で下ろす。
するとさっきの事を思い出して
急に恥ずかしくなる。
「よっよし!アタシ先に広間行くね!!」
平助の返事も聞かずに部屋を飛び出した。
広間に着くともう皆揃っていた。
「おい美穂、平助はどうした?」
なんでもない土方さんの質問
なのに平助の単語に過剰反応してしまう。
「ん?美穂くん顔が赤いぞ大丈夫か?」
「へぇ!?」
近藤さんが空気を読まずに指摘する。
慌てすぎて声が裏返りました。
「美穂?まだ座ってねぇの?」
追い討ちを掛けるように平助の登場。
「~~~~っ///」
平助をみた途端、余計赤くなった
アタシを見て土方さんはすべて悟ったのか
意地悪そうに笑っていた。
凄く楽しい時間だった。
アタシは毎日が幸せで現実を忘れていた。
否、忘れようとしていたのかも
しれない。
この惨劇の歯車はとうの昔に
動き出していたのにーーーーーー