幕末女剣士~新選組~


「んにしても古高の奴……
どのくらい持つかね」

「左之さん…」

まったくこの人は……。

バタバタ--

「平助!」

大好きな声が聞こえて少し

心臓が跳ねる。

「どっどうした美穂……?」

走ってきたのか息を切らして

前屈みになっている。

「ッハァ…古高…捕まったって…
ハァ……ハァほんと…………?」

「うん…そうなんだよ」

そう答えると美穂は

やっぱり……と言って

黙りこんでしまった。

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