幕末女剣士~新選組~
其の四
その日の晩、アタシは夢を見た。
「美穂…」
誰かがアタシを呼んでる。
「美穂…こっち……」
振り向くと宗吾の姿がある。
「美穂…久しぶりだね。」
「宗吾?」
「うん…美穂に話があるんだ。」
「はなし……?」
「俺はもうこの世には
いないんだ………………」
「はっ?ちょっと冗談キツイよ~!」
笑ってみせるけど宗吾の
表情は変わらない。
「ちょっと待ってよ!嘘でしょ?」
「嘘じゃない。それにお前を
この世界に連れてきたのも俺だ。」
「いやいや……。おかしいから」
「俺もこの時代に飛ばされた。
でも俺は死んじゃった」
どうしたの……?
声がでない…………