この空の下で。
とまれ
あれから颯馬は
ずっと私にくっついている。
正直言ってウザい。
でもま、しょうがないか。
くっついてないと
女子から襲われるもんね。
「それでは今から
 体育祭のリーダーたちを
 決めまーす」
気づけばもうそんな時期に
なっていた。
「ではまず、紅組の団長を…
「はいはいはいッ
 俺がやるーッッ」
「じゃ、じゃあ早野君でいいですか?」
「「はーい」」
みんな、声を合わせて言った。
颯馬に出来るんだろうか……
ちょっと不安だったけれどいっか。
その日の放課後から
体育祭に向けての練習が始まった。
私は颯馬と同じ紅組になった。
本気で体育祭の練習に
励んでいる颯馬はいつもと
違って見えた。
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