私の小さな王子様



学校へ着くと目の前にエースが現れた。


「よっ。昨日は急に悪かったな。で、作ってくれたか?」


かなり期待している。
この人はかなりすみれに似ているんじゃないかなと
今更ながら思う。



「うん。ちゃんと持ってきましたよ。」


一応敬語を使うあたし。
どーでもいいけど色んな人がこっちをジロジロ見てる。
嫌だなと思っていると…



「ちょっとここだと目立つな…。わりぃ、昼休みに第二音楽室に来てくれねぇか?」


あたしの思いが通じたのかエースは人目を避けてくれるみたいだ。



「わかった。じゃあ…」



そう言ってあたしとすみれは校舎に入っていった。
< 13 / 16 >

この作品をシェア

pagetop