~1年365日~
「わりぃわりぃ。」
と同時に龍哉の大きい手が私の手を強引に
引っ張って1年間生活する教室へと私を連れて行った。
龍哉の手はいつも温かい。
このまま時が止まってしまえばいいのにな~
なんて思っちゃったりして・・・。
ガラガラガラガラー
龍哉は教室の扉を勢いよく開けた。
「わ~眺めいいっ!」
私たち3年生は3階の教室。
初めての3階だからとってもいい景色についつい
見とれてしまっていると後ろから声をかけられた。