..み ず た ま 唄..
 
 
 
 
 
 
 
 
冷たくされてもいいから梨花に報告しようと


振り返ると、そこに梨花はいなかった 
 
 
 
 
「  あれ?梨花?  」 
 
 
 
 
 
教室に戻ると一人でパンを頬張る梨花がいた


 
 
 
「  梨花!先行かないでよっ  」


「  なんかあんたうざい  」


「  え?  」


「  ぴんくのオーラ出まくり  」 
 

 
 
  
そう言うと梨花はいつもの笑顔を見せた


 
 
 
 

 
 
 

 
  
私は笑いながら梨花の横の椅子に座った


 
 
 
「  で?英田と話せたの?  」


「  うんっ!!!  」 
 

  
 
 
心なしか、梨花の顔が曇った気がした


それは 今まで見たことのない悲しい笑顔だった 
 

 
 
  

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