ヤクザと恋愛
陽VS透夜
あの後、2時間遊んで旅館に行った。
「綺麗…。」
自然に私の口から出た言葉。
「だろ。俺が一目惚れした旅館だからな。」
得意げに陽くんが言った。
「キャーo(≧∇≦o)」
少し離れた所でバカップルがはしゃいでいた。
「……関わらないどこ。」
陽くんが小さく言った一言に私は頷いた。
早速、部屋に行こう!
だけど…
「ごめん、陽くん。トイレ行きたい。」
「…早くしろよ。」
私は肝心な所でトイレに行きたくなった。
「ごめんね。」
私は陽くんに謝ってから、トイレに向かった。
「陽くん、ごめっ。キャッ!」
ドンッ!
と音がしたと思ったら、私が誰かとぶつかったようだ。
「…ごめんなさい。」
私はその人に謝った。
と、同時に。
「セイナ!」
と陽くんが叫んだ。
ぶつかった男の人が、銃を私に向けていた。
…嘘…ウソ。
私の思考は停止した。
「動くな。」
陽くんが私の所に来ようとした瞬間に男の人が冷たく言った。
「……陽くん。」
私は陽くんに助けを求めた。
「…っセイナ。」
陽くんは悔しそうな顔をした。
「何をしている。」
陽くんでも、男の人でもない声がした。
「組長。この女が俺にぶつかって来たんです。」