ヤクザと恋愛
そして…放課後になった。
「じゃあな。セイナ。」
みんなが帰って行くなか、陽くんが私にそう言った。
「うん。気をつけて帰ってね。」
…だから私もそう言った。
「早瀬さん。こっちだよ。」
校舎裏に行くと、私を呼び出した5人組がもうそこにいた。
薄暗く、とても静かだった。
長い沈黙を先に破ったのは私だった。
「あの、何か用ですか?」
その私の一言が気に入らなかったのか、女子達の顔が恐くなった。