ヤクザと恋愛



私は足が動かなくなった。


逃げなきゃって思っているのに、足が動かない。




…いや!助けて!


…陽くん…



男の人は一歩ずつ近づいてくる。


怖い。




そんなことを思っているうちに、男の人は目の前まで来ていた。



「可愛いなぁ、セイナちゃんは。」


そう言った。

…そして、


ビリッ。

私の制服を破った。

そこで、やっと私の意識は戻ってきた。



「…イヤ!触らないで!っヤ!」


逃げようと慌てたら、その勢いで廊下に押し倒された。


「…ハァ、ハァ。やっぱり女子高生は可愛いなぁ。」


必死に抵抗するけど、両腕を掴まれて動けない。


助けて。陽くん。


そのとき。







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