ヤクザと恋愛
ファーストキス
「……セ…セイナ…。」
遠くで陽くんの声が聞こえる。
「…ん。…陽くん?」
目を開けて見ると私の顔を陽くんの綺麗な顔が覗き込んでいた。
「あぁ、おはようセイナ。」
「陽くんだ。大好きだよ?」
突然彼女が言うから、びっくりしたらしい。
陽くんは顔を真っ赤にした。
「…あれ?私、昨日。
あっ!陽くんの夜ご飯作らなきゃ。」
陽くんが顔を真っ赤にしたまま私に言った。
「いや。もう朝だから、学校行くぞ。」
「えっ!うそ!陽くん、ごめん。私の初めては今夜ね?」
首を少し傾げて言うと…
「っ!早く準備しろ。」
さっきよりも顔を紅くした。
何でだろう?
「熱あるの?陽くん。」
私が陽くんの額に手をおいた。
「ちょっと熱いけど大丈夫?」
「…っ!気にするな。」
私の手を払った。