ヤクザと恋愛
何でだろう?
それよりも…
「私、今日どんな風に髪の毛縛ろう?」
う~んと私が首をひねっていると、
「よこで縛ったら?」
私は陽くんの言う髪型をした。
そして…。
「陽くん…。」
私達は教室の扉の前に立っていた。
「大丈夫だよ。俺が傍にいるだろ?」
自分の何もかもに自信のない私が明るくなれる訳がない。
でも陽くんが傍にいるだけで安心できた。
ガラガラッ。
気合いを入れて教室の扉を開けた瞬間。クラスメートが皆私達を見た。
「セイナ。」
後ろから陽くんが私の名前を呼んだ。
「…っ!おはよう。」
「「…………。」」
勇気を出して笑顔でそう言った。しかし…
無反応!え~!
結構ショック。
私が肩をおとしていると、
「「おはよう!」」
ワンテンポ遅れて男子達が挨拶をしてきた。
少し頬を染めて。
女子達はまだ訳が分からないのか目を丸くさせていた。