ヤクザと恋愛



「ったく。ふざけやがって。」



陽くんがそう言った。

「セイナ。どこ、触られた?」



「……。スカートの中…。」



私が戸惑いながら答えると、


「俺にすぐに言えよ。ってか、あのじじい。俺もまだ触ったことないのに。」




少し微笑みながら言ったけど…


「…やっぱり、そうだよね。」



男の人達は触りたいだけだよね。


「ごめん、セイナ!何か勘違いさせた。」



「陽くんも触りたいだけなんでしょ?」



そう言うと陽くんは顔を真っ青にして言った。



「違う!今のは冗談だよ。」


「えっ…?冗談?」



陽くんは頭が取れるんじゃないかと思うほど振って否定した。




「本当…?」


「うんうん!信じてくれよ。」




「分かったよ。陽くん頭取れちゃう!」



私達は少し笑いあった。




そして、駅に着いた。


「よし!セイナ、行くぞ。」








15分くらい歩いて、遊園地に着いた。



人生初の遊園地に私のテンションは上がった。




「セイナ、入場券買ってくるから待ってて。」


そう言って陽くんは受け付けに行った。


あの受け付けの女の人顔紅いし。









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