ヤクザと恋愛
「河瀬さん…。助けてください。」
私の目からは大粒の涙が零れた。
「助けてやるから。話してみろ。」
河瀬さんが優しく言った。
その言葉に安心した私は、さっきあった出来事を全て話した。
「それに俺は協力しかできない。助けることは無理だ。」
「…どうして…。」
「お前が自分で陽と決着をつけろ。」
今、河瀬さんに言われて分かった。
私は、陽くんから逃げてたんだ。
「行くぞ、セイナ。」
河瀬さんがいきなり立ち上がった。
私が不思議そうにしていると、
「決まってる。井端組だ。」
「…うん!よろしくお願いします。」
私は覚悟を決めた。
とても不安だったけど、陽くんとちゃんと話したかった。
ドキドキしながら歩いていると、すぐに井端組に着いた。
「行くぞ、セイナ。」
河瀬さんに頷いた。
陽くん…。まだ貴方のこと大好き見たい。