俺とアイツの関係 ☆番外編☆
そう。
人目を気にせず抱きついてくるあの人とは、お兄ちゃん。
「祐樹、食事中だ」
そう言いながらベタベタしてくるお兄ちゃんを引き離してくれた。
助かります。
「だって、すぐ奈々連れてきてくれるって言ったじゃん!」
「一言も言ってない。お前の妄想じゃね?」
「そんなわけねえ」
本当に二人は同い年ですか?
お兄ちゃんの方が五つ位下に見えるのですが。
「部屋で大人しく待ってろ。奈々ちゃんと後で行くから」
「絶対だぞ!」
お兄ちゃんは部屋に戻っていった。
ひとまずよかった。
「奈々ちゃんも大変だね」
「悠斗さんも大変ですよね」
二人してため息。
「奈々っっ!」